建築家の建築作品集・Webオープンハウス-工事監理〜竣工写真編

建築家・今野暁史の建築作品集です。
現場監理から竣工まで建築家目線で現場をレポートしていきます。
※こちらのブログではHPのコンテンツの一部として工事現場の写真や竣工写真を紹介しています。
建築家のプロフィールや建築相談はHPよりご確認ください。
レンガ蓄熱暖房機導入〜結露と湿度の関係
蓄熱暖房機

House in Libraryにレンガ蓄熱暖房機を導入しました。
新築当初はスペースのみの準備でしたが、冬に備え施工しました。
使用感はお施主様から伺っていましたが、一番寒いこの時期に体感しに訪問させていただきました。

体感する上で、蓄熱効果の薄れる夜に訪問させていただいたのですが、やはり温かいですね。
補助暖房なしで充分な温かさです。

吹き抜けがある3階建ての2階部分に1台の設置で、2〜3階をカバーできています。
我が家で導入しているヒートポンプ型の熱源基と違い、こちらはヒーターでレンガを最大700度まで暖めて放熱させる機種。
イニシャルコスト(導入費用)が格段に安い分、ランニングコストはヒートポンプ式より割高になります。
また、設置スペースがそれなりに必要になるなど一長一短ある訳ですが、我が家で導入しているコンクリートに蓄熱するタイプより、温度のコントロールがしやすい点が最大のメリットですね。
また、ランニングコストに関しては通電制御割引が通年適用される為、非暖房期間に電気料金が安くなるなど単純にランニングコストを試算できないのが悩ましいところです。

しかも、原発事故以来電気料金の変動が激しく、深夜電力型の暖房の優位性が怪しくなっています。
24時間稼動し続けないといけない原発があるが故に安く設定されていた深夜電力は、現在割高傾向です。

私が自邸で試算した際(H20.09)では
従量電灯B(第二段階):22.86円/kWh
深夜電力B :9.17円/kWh
でしたが、
現在(H25.02)では
従量電灯B(第二段階):25.19円/kWh
深夜電力B :11.82円/kWh
となっています。

深夜電力も通常の従量電灯も2〜3円の値上げなのですが、
値上げ率で考えると
従量電灯B(第二段階):約1.10倍
深夜電力B :約1.29倍
となっており、深夜電力のメリットが大きく目減りしていることがわかります。
現在の原子力発電所の稼働状況等を鑑みるとこの傾向はしばらく続くでしょうね。。。

なので、これから採用しようとしている方は特に注意が必要ですね。
特にランニングコストのみで採用を検討するのは危険ですね。
しかし、室内温環境としては蓄熱式暖房方式は優秀だと思います。
エアコンのような頭がボーッとすることもないし、自然な温かさを体感する事ができます。
また、外から帰宅した際に温かい家がお出迎えしてくれる事は非常に嬉しいものです。

→日本スティーベルのHP(House in Library で採用した蓄熱暖房機)
リフォームでの採用の場合は荷重等対応可能かご確認ください。

リンビング夜景

せっかく、夜訪れたので写真を数枚撮らせて頂いたのですが、やはり難しいですね。

リビング夜景

なかなか、本来の色を表現する事ができません。
もう少し腕を上げたいものです(笑)

湿り線図
※グラフはウィキペディアより

24時間暖房をしているとどうしても乾燥がちになる為、加湿器をたくことが多くなります。 その結果一部の窓に若干結露が起きてしまっていました。
これはなかなか難しい問題で、室温を高くすると同じ空気中に含む水分量が等しくても湿度は低くなります。
その為、加湿して湿度を上げると、温度の低い家より空気中の湿気はとても多い状況となってしまうのです。

上の湿り空気線図を見て解るとおり、23度で湿度50%の家庭では、窓付近で12度まで下がると露点に達し結露する事になります。
サッシの枠は断熱性の良いガラスに比べ熱伝導率が高く外気温に近くなりがちです。
どうしても、その部分で結露が起きやすいんですね。

これは高気密、高断熱住宅の弊害ですね。
もちろん、サッシの枠自体を樹脂製にするなどの対策も有効かと思いますが、加湿器の利用方法も考慮しないといけない気がします。
それは加湿器をつけるなということではなく、温度や断熱基準、暖房方法によって同じ湿度でも快適性が違うと感じるからです。
気温が○○℃であれば湿度が30%ぐらいでも健康的に問題ないとか、エアコンに比べて床暖房であれば湿度10%低くてもOKとか基準があればいいのになぁと思うのです。

また、蒸気式の加湿器と超音波式の加湿器を比べた場合にも後者のほうが結露しやすいと感じています。
全て私の憶測の域を出ませんが、少なからず湿度というものさしだけで測れない快適基準があると思っています。

話が少し脱線しましたが、家の快適性というのは難しいです。
快適性の基準は人それぞれで、指標がいくつもあり、さらにコストも絡んでくると正解が何かわからなくなります。
写真では伝わらない居心地の良い家。
日々探求を続けております。

| House in Library | 14:53 | comments(0) | trackbacks(0)
まだまだ未完成
外観写真

House in Libraryの竣工写真をHPに掲載しました。
家の完成っていったいつなんだろう?
とよく思うのですが、”完成が無い”のがいい家だと思っています。

もちろん、工事が終わり、お施主さんに引き渡された時が一旦の完成なのですが・・・
家具などのレイアウトなどがキチンとされてやっと私のイメージしていた住いになるのだと思うのです。
家具等を全てコーディネートしているわけではありませんが、お施主さんの持ち物や暮らし方をヒアリングして、何処に何をしまおうか?など想定して設計しているわけで、せっかく用意した器(空間)に物が収納しきれずに溢れたり、想定しない収納BOXや箪笥などがはみ出て来てしまっても仕方が無いのです。

名作家具や照明、洗練された雑貨などだけを飾って”作品”としての写真を撮る事は次の受注に繋げるには重要かもしれませんが、私が設計しているのはショールームではなく生活する場”住い”な訳で、できる限り入居後の写真を撮影させていただいています。

入居前リビング 矢印 入居後のリビング

竣工直後の写真と入居後の写真を載せてみました。
竣工直後は造り付け家具の茶色の部分が多く、ちょっと暗めな雰囲気ですが、入居後は本棚に本が収まり、デスクの上にも物が置かれ茶色い部分が大分減った事が解るかと思います。
設計段階では入居後の姿を想像しているのですが、竣工直後の写真ですと全く違うイメージを与えてしまうわけですね。

入居前リビング 矢印 入居後の住まい

リビングに暗めの色を配色する事が好きなのですが、やはり竣工直後ですと少し暗すぎます。
ラグやテーブル、ソファなどの色が加わりとても落ち着いた感じになります。
同じ家ですが、やはり印象が大きく変わりますね。

そして、暮らしていく中でライフスタイルが変わっても順応できる事。
子育て中のお施主さんの場合、お子様が小さい時のことだけを考えがちですが、そこに特化しすぎると住むにつれてどんどん家は悪くなってしまいます。
暮らしながら完成して行く家こそ私の思ういい家です。

→House in Libraryの竣工写真はこちらから
| House in Library | 23:02 | comments(0) | trackbacks(0)
WEBオープンハウス〜本棚に囲まれて
リビング

House in Libraryが竣工し、先日プチオープンハウスを開催しました。
平日の開催にもかかわらずご来場いただきありがとうございました。
今回はオープンハウスにお越しいただけなかった方にも見ていただけるように写真にてWEBオープンハウスとして公開させていただきます。

勾配天井 勾配天井

メインのリビングは一段下げてこんもり感を出していますが、勾配天井にして開放感も味わえる構成としています。
周囲を壁面本棚に囲まれ、かつ二つの書斎コーナーがリビングを囲みます。
造り付け家具の一部にお施主さんの手持ち家具を組み込んでいます。
色味がほぼ同じなので大分違和感無く組み込めたのではないでしょうか?

可動本棚

階段は可動本棚と建具で仕切れるようにしてあります。
暖房や冷房の運転等に応じて移動させます。

書斎カウンター

少しでも広く感じられるように書斎カウンターに座ると高窓からは空が見えるように設定しています。
視線が抜ける工夫と共に天井高さを抑えて落ち着けるようにしています。

キッチン

可動本棚の奥はIHキッチンで使わない時は半分隠れたような格好になっています。

間接照明 間接照明

間接照明の感じです。
ここに重心の低い照明を足して使うことを想定しています。

→平面図等諸データはこちらの記事でご確認ください。
| House in Library | 03:52 | comments(0) | trackbacks(0)
プチオープンハウスのお知らせ
リビング

House in Libraryが間もなく竣工します。
残りは器具付け作業など細かい作業が行われたら完成です。

家具工事

まだ、養生などしてあって全景が見えませんが「House in Library」の名前の由来にもなっている本棚がリビングを囲むように配置してあります。

可動本棚

キッチン側の本棚は可動本棚で、背後の収納の扉を兼ねた造りとなっています。

洗面化粧台 洗面

設備機器の取り付けは一番最後。
配管を接続しながら据え付けていきます。

鏡取り付け

収納の扉に鏡を取り付けています。

外観

外壁の再塗装が完了し、再び外観が現れました。
天空率を使って建てた為、周囲の建物より道路に飛び出るような感じに見えますね。
テラスにルーバー等がつけられれば完成です。

さて、前回ちょっと触れましたが、プチオープンハウスを開催します。
スケジュールの関係で、土日の開催が難しいので平日に少しだけご案内できる時間を作りました。
ご興味のある方はご連絡いただけたらと思います。

■プチオープンハウス開催のお知らせ■
日時:3月8日 13:00〜17:00
場所:JR阿佐ヶ谷駅より徒歩圏内
完全予約制です。
※一時間延長しました。

ご応募いただいた方のみにご案内差し上げます。

連絡先:Akatuki Design 一級建築士事務所 今野(コンノ)
konno@akatukidesign.com
まで

お名前、住所、連絡先、人数を必ず明記し応募してください。
よろしくお願いします。

| House in Library | 10:02 | comments(0) | trackbacks(0)
足場が外れたのですが・・・家具工事もほぼ終了
外観

工事も終盤。
外壁の塗装が終わり、足場が外れました。
テラス部分にルーバーが取り付けばほぼ完成なのですが・・・

外壁

完成した外壁を見ると、なんとなくまだらな感じ。
モルタルの外壁の場合は光の当たり方によって、凹凸の陰影がでてしまってムラが目立つことがあるのですが・・・
よく外壁を見てみると、凹凸によるムラではなく、吹き付けの骨材のうまく吹き付けられていないところがあってそれが原因だとわかりました。

工務店には申しわけないけれども、やり直しを指示。
外したばかりの足場を再度組み立てなおし再施工です。

勾配天井

勾配天井部の格子貼りを行っています。
一枚一枚スキマを調整しながら貼る為、とても手間がかかります。
無理な体勢での施工の為本当に大変そう。

階段施工

造作工事や、階段部分など細かい部分の施工を行っています。
難しい納まりが多いので苦労をかけています・・・

家具工事

そして、大工工事が完成しました。
建具の調整と設備機器、電気工事が終われば完成です。

持ち込み家具

お施主様のお手持ちの家具を組み込んだ造り付け家具。
色もなじんでいい感じで納まりました。

吹き抜け写真

壁、家具の塗装が終わり全体の色のバランスが見えてきました。
実際には本棚には本が入り、カウンター前にはソファ等が置かれるのでもっと、茶色のボリュームが減ることになります。
それを踏まえてほぼイメージ通り。
作り付け家具の多い物件なので色の塗り分けには注意を払いました。

建具工事

三階の収納部の下は障子になるのですが、そこを開け放つと2階のリビングと繋がります。
三階で取り込んだ光を障子越しに導くのです。

完成は間もなく。
オープンハウスを開催する予定だったのですが、引越しまで間もない為休日に開催することができ無そうです。
3/7若しくは8辺りでこじんまりとお披露目会を企画する予定です。
ご興味のある方はご連絡いただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。

| House in Library | 01:18 | comments(0) | trackbacks(0)

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PROFILE
建築家・今野暁史(こんのさとし) 東京都内を中心に、埼玉県、千葉県、神奈川県の新築戸建住宅の設計・監理や、中古マンションのリフォーム・リノベーション業務を中心に行っています。
土地探しからのご相談や、具体的でない物件の建築相談等もお受けしてます。
”ライフスタイルをデザインする”をモットーにデザインのみでなく、住まい手の快適性・利便性の良い住まい造りを目指しています。
家事楽な住まいや子育てを愉しむ住宅、頭の良くなる子が育つ家などのアイデアを盛り込み、北欧モダン、和風モダンといった落ち着きある心休まる空間作りを行っています。
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