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上棟後とても重要なのが防水工事。
サッシや外壁、屋根が完成するまでの間いかに早く雨から家を守るかが重要になってきます。
今回は大雨に何度も見舞われてしまいましたが、その環境の中ではとても綺麗に保てていたと思います。
その秘密のひとつが床の合板に撥水塗装を施していた事。
そのおかげかあまり躯体に水が浸み込むことなくやり過ごせたようでした。
この時期は天気予報を確認しながら監督さんがいろいろ段取りを苦慮するところなのですが、だからといってただ工事をあせって行ってもいけません。
今回はサッシの防水効果を向上させる為、上の写真のような部材を取り付けています。

この緑色の部材は立体成形された特別な材料。
サッシ廻りの弱点を補うものです。
ただ外壁にサッシをつければ良い訳ではないんですね。
防水には順序があって、水の流れと逆の順番で防水層が形成される必要があります。
防水性能を上げる為にはじっくり施工を行う必要が出てきて、この手間が後の家の寿命をながくするのです。

サッシが取り付けられた状況がこれ。
この緑の部材の下に防水シートが差し込まれ、サッシには上から防水シートが被せられるように施工します。

もうひとつ防水シートを施工する前に施すのが防蟻処理。
今回は半永久的に効果の持続するホウ酸による防蟻処理を施しました。
ホウ酸は人体には無害で蟻には効果のある材料。
最近はその効果が注目され採用実績を伸ばしているようです。
しかし、雨にぬれ流れてしまうと効果が期待できません。
施工は二度に分けて行いましたが、
雨で一部流れてしまったので部分的にもう一度ぬってもらっています。
防蟻材には色がついているものも多いのですが、この材料は無色の為はっきりいってどこに塗られたか後からでは解りません。
その点は改良すべきだなと思いました。
でも、不純物を混ぜる事で効果が落ちてしまっても意味がないので仕方がないのですかね。

屋根の防水工事も進んでいます。
ガルバニウム鋼板を使った部分はさほど注意が要りませんが、陸屋根部分のFRP防水はとても重要な箇所になります。
屋根の上に下地を組み、必要な勾配をとれるようにしています。
施工に先立ち重要なのが掃除。
念入りにゴミやチリを取り除きます。

角の部分が滑らかになるように三角の部材を置き、コーキングなどでスキマを埋めます。

この作業がいい加減だとやはりFRP防水の寿命が短くなってしまうので重要です。

プライマー(塗装の付がよくなるもの)を塗布しています。

その後、このガラス繊維のマットを敷き並べながらFRPの樹脂を塗り込んでいきます。
そして最後に専用の塗装を塗れば完成です。
今回は最後まで作業を見届ける事はできませんでしたが、ここまで防水工事が進めば一安心です。
風と雨から守られいよいよ家らしくなってきました!